自動車模型の分野は幅広く、内容も形態も様々です。『モデルカー学』を展開するに当たり、考察の対象を特定せねばなりません。
そこで、モデルカーの魅力を紐解く前に、モデルカーを愉しむ土台となるべき極々基本情報を、5節に分けて解説します。
Artwork Lamborghini Countach LP400 1975
作品紹介 ランボルギーニ・カウンタック LP400 1975年
Description
In late 1970's there was a social phenomenon "Super Car Boom" in Japan. Countach was the emblematic of that with its sensational wedge shape body and unique scissor doors designed by Marcello
Gandini. Production started in 1974 and continued until the last Countach 25th Anniv. in 1990 and Diablo took over flagship model of Lamborghini. This model car is AMR's white metal factory built
model by the legendary creator Andre Marie Ruf who greatly contributed to establish the precision standard of model cars. In the World Model Car Museum about 80 Countach models are displayed.
作品解説
1970年代後半に日本を席巻した“スーパーカーブーム”の主役がこのカウンタックでした。マルチェロ・ガンディーニがデザインしたウェッジ・シェイプのボディと、跳ね上げ式のシザー・ドアは衝撃的で、当時日本で一番有名な車だったかもしれません。カウンタックは1974年のLP400から機構の改良や外観の変更が繰り返され、最終型25thアニバーサリーが終える1990年まで生産された後、ランボルギーニ旗艦モデルの座をディアブロに譲り渡します。車名カウンタックは「驚き」の意味で、国際的には「クンタッシュ」と発音します。写真のモデルカーは伝説の原型師アンドレ・マリー・ルフ(2004年他界)主宰の旧・AMRによるホワイトメタル製のファクトリービルトです。世界モデルカー博物館には、約80台のカウンタックが展示されています。
〔学院長の補足メモ〕
「Artwork / 作品紹介」の記載が何故 “英語‐日本語” 表記なのかを説明します。『モデルカー学』ウェブサイトは世界中のモデルカーファンに向け情報発信する目的で、制作着手した2014年、英語を主言語に対訳日本語を右横に付ける変則的な構成を選択しました。メニューも全て英語表記とし、日本語表現はあくまでその訳語でした。
同様に Artworkの「Description」もまず英語で作成しました。適切な用語や表現を選択するのに苦労しました。その後で「作品解説」を執筆したら、まあ母国語はスラスラと書けること。つい調子に乗り、総じて日本語の文量が多くなってしまいました。短く収めようと事実を淡々と並べたため、少し淡泊な表現になっちゃいました。
また、当ウェブサイトは元の英日対訳ウェブサイトのコンテンツ・バックアップ目的だったため、苦労した英語表記も残さなきゃと思い、「Artwork / 作品紹介」だけは元の “英語‐日本語” 表記をそっくり踏襲した次第です。
2020年3月某日