流線形スタイル Streamlined Shape


個性を生み出す空想的空力フォルム


1930年代から、空気抵抗を減らすため車体に流線形が採用され始めました。当初は空想の中で描かれた形状も多く、科学的根拠に基づいていない分、現代車に見られない個性的なデザインの車が存在します。

 

箱形スタイルの角を丸めただけの流線形が多い中、「水滴」という名のアバルト・ゴッチャは、リア・エンジン・レイアウトということもあって、車体前面から後に向かって細くなるという珍しいティアドロップ形(teardrop-shaped 涙の滴)をしています。現存する実車もわずか数台という稀少車です。

Delage V12 Labourdette / ドラージュ V12 ラブールデット 1937年

1/43 Delage V12 Labourdette / ドラージュ V12 ラブールデット 1937年

Socema-Gregoire Turbine / ソセマ・グレゴワール・ターバイン(ガスタービンエンジン) 1952年

1/43 Socema-Gregoire Turbine / ソセマ・グレゴワール・ターバイン(ガスタービンエンジン) 1952年

Mercedes-Benz 300 SL Presentation / メルセデスベンツ 300 SL プレゼンテーション 1952年

1/43 Mercedes-Benz 300 SL Presentation / メルセデスベンツ 300 SL プレゼンテーション 1952年

Fiat Abarth 750 Vignale Goccia / フィアット・アバルト 750 ヴィニャーレ・ゴッチャ 1957年

1/43 Fiat Abarth 750 Vignale Goccia / フィアット・アバルト 750 ヴィニャーレ・ゴッチャ 1957年

Abarth Simca 1300 / アバルト・シムカ 1300 1962年

1/43 Abarth Simca 1300 / アバルト・シムカ 1300 1962年

Mini Marcos Mk I / ミニ・マーコス・マーク1 1966年

1/43 Mini Marcos Mk I / ミニ・マーコス・マーク1 1966年
マーコスは、レーサーのジェム・マーシュ(Jem Marsh)とエンジニアのフランク・コスティン(Frank Costin)がレーシングカー設計製造のために設立したメーカーで、社名は2人の名(Mar+Cos)に由来します。ミニ・マーコスは、ミニの駆動系にFRPボディを架装し、1966年のル・マン24時間耐久レースで英国車唯一完走を果たした車です。英国特有の自分で組立てる「キットカー」として発売され、マーク1からマーク6までシリーズ化されています。