第7章 世界モデルカー博物館 World Model Car Museum

モデルカーに興味を抱いた一般の方、既に収集を始められた入門者の方、コレクターのキャリアを積まれているマニアの方、これまで業界を支えてこられた達眼の大先輩方、そのどなたにでも満足していただける、モデルカー趣味が到達した一種の “究極の姿” を、当講座の最後を飾る第7章でご紹介いたします(2015年時点)。

 




世界初の “THE REAL” 博物館


創造広場アクトランド ACTLAND 世界モデルカー博物館 World Model Car Museum

1/43精密モデルカー珠玉の3700台

世界モデルカー博物館には、私が四半世紀かけて収集した精密モデルカー約3700台を一堂に展示してあります。重要なのは、収集期間でも展示台数でもありません。90年代から台頭した “1/43精密モデルカー” というジャンルなのです。

 

内容を問わず数量の多さを誇る展示館は、世の中に少なからず存在します。いずれも偉大な諸先輩方の尊い求道の成果です。しかし、高額・稀少・高精密な1/43レジン製モデルカーの本格的な常設博物館(理念×質×量×施設)は、私の人生において出会ったことがありません。だから得手勝手に “世界初” と謳っています。

 

おや?と思われた方は、まず当博物館に足をお運びください。そして展示内容を直接ご確認いただいた上で、もし当館以上に完成度の高いモデルカー博物館をご存知でいらっしゃるなら、是非とも私にご教示ください。その方を速攻で訪問して、友好の絆を結びます。

 

何故なら今まで出会ったことのない、私と同程度もしくはそれ以上の “マニアック・コレクター” が、この地球上にもう一人(以上)存在していたという世紀の大発見なのですから。私は初めて、“一人ではなかった”、つまり  “変人ではなかった” ことを確認できるのです。

ロードカー2ドア・クーペに限定

展示作品が精密モデルカーなのは勿論ですが、私のコレクションはさらに、スケールが1/43車種分野がロードカー(又はプレーン・ボディ車)、その上で③2ドア・クーペ(屋根付き車体)だという、3つの条件を備えています。

 

コレクションを充実させるには、まず自分が欲しい作品の分野を特定することです。最初は曖昧かもしれませんが、少し経験を重ねると自ずと欲望の矛先が明瞭になります。私の場合、それが  “1/43ロードカー・2ドア・クーペ”  だったのです。

世界18箇国から約200の実車ブランド

特定のテーマに絞っても、入り口は “ランボルギーニ”(or マルチェロ・ガンディーニ)でした。ただ、ランボルギーニを深く知るには、先輩のフェラーリも知る必要があります。すると、レースで覇を争ったアストン・マーティンやロータス、マクラーレンなどイギリス勢が台頭し始め、当然フランスやドイツなど、自動車先進国の大先輩ブランドも負けじと名乗りを上げ始めるのです。

 

そうして1/43ロードカー・2ドア・クーペという、非常に制限されたテーマにも拘らず、実車1ブランドの追求が数ブランドに派生し、イタリア車から始まって全欧州車にまで拡大。そして四半世紀後には、“世界18箇国の実車ブランド約200” を網羅した、“総数3700台” (展示台数)という一大コレクションに到達したのです(2015年時点でキットを含めた総モデルカー・コレクション台数は5000台超)。


2015年4月21日(火)プレス向け内覧会

世界モデルカー博物館(創造広場アクトランド)は、グランドオープンを翌月に控えた2015年4月21日(火)に報道・観光関係者らに向け内覧会を実施しました。私も同館のエクゼクティヴ・プロデューサーとして駐在先の東京から駆けつけ、来訪者に終日解説を行いました。数名を除いてほとんどマニアやコレクターではない一般の方々でしたが、作品の物語はご理解いただけなくても、圧倒的な成果を前に涙あり笑いありの私の収集物語には大いに愉しんで頂けたようです。

世界モデルカー博物館 内覧会
世界モデルカー博物館 内覧会

世界モデルカー博物館 内覧会